ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2020.12.17 22:24日々の出来事

学級会かよ。

しばらくご無沙汰してしまいました。
何もかもがオンラインばっかりで首も肩も目も頭皮も、
あちこちこわばりまくっています。

今日は仕事の合間、朝と昼の食事中に30分ほど
テレビをつけたのだけど、
ワイドショーでは、菅首相が都内のステーキ店で
5人以上で会食していた話ばっかり。
そりゃね、国民にGoTo中止、マスクしろ、5人以上で会食するな、
会食は早めに切り上げろ、しゃべるな、と、一から十まで
ごちゃごちゃ専門家会議の見解をずっと言われ続けて、
その通りに自粛していた人から見たら「けしからん!!!」
ってことになるのだろうけど、
どっちもどっちだよ。
「感染症は人を選びません」って、菅首相を批判するために
さも深刻そうに言われたって、「そりゃそうだね」としか
言いようがない。
ワイドショーでは、菅首相が行ったステーキ店の
間取りまで図で示されていた。
どうでもいいことにケツドウを上げすぎだ。

なんだか不倫バッシングに似ている。
何の後ろめたさも後ろ暗さもなく(本当はそんな人
いないはずなのに)、自分が正義を代表しているかのごとく
ふるまって他者を攻撃する。
人間理解力も、他者への想像力もない劣化した感性。
ほんの少しの不純物すらも許さない狭量さ。
まるで小学校の学級会みたい。
「先生、〇〇くんは学級委員長なのに
掃除さぼってました~!!」
ワイドショーが学級会に見えて仕方がない。

もちろん菅首相を擁護する気持ちもさらさらない。
批判されて「真摯に反省」などと会見で言ってしまうあたり、
GoToと同じ、何の信念もなく場当たり的な印象しか受けない。
「コロナはたいしたことない、インフル以下!!!」
そう言えば済むことではないか。

まったくバカバカしい。
腹立たしさを通り越して、本当に情けない。
テレビをつけたら茶番劇を見せられる。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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